トース土で施工した『天然芝下地』
トース土工法により施工した天然芝下地の特徴
- 芝にとっての余剰水を排水し、通気性が良いため土中への酸素供給が豊富で芝の根腐れを大幅に抑制します
- 余剰水は排水し、必要な水と肥料分を蓄えます(潅水・施肥回数を減らせます)
- 降雨後の表層硬度の変化が少なく泥濘化しないため、雨天時後の施設利用が可能となります
- 保水した水分により気化熱の冷却効果で地表面温度上昇を抑制し、快適な運動空間となります
- 現地発生土(砂質系土)を利用したリユースが可能な場合、排土や購入土の必要がなくコストの削減や環境の負荷を低減できます
<トース土工法で天然芝下地を造成する際の留意点と検討事項>
- トース土工法の基層(排水層)及びアンダードレーンは、表層(トース土)の透水性能に劣らない排水性を持たせるよう留意する
- トース土工法の基層(排水層)の基礎砕石は、排水性を考慮してバージン材が望ましい(RC材は細流分が多く透水性能に欠けるため)
- トース土工法の基層(排水層)は、支持地盤が堅固で泥濘がない場合には、基礎砕石に変えて板状排水材とすることが可能
- 既設設備を改修する場合は、既設表層(砂質土)がトース土工法に適合するか検討する
- 既設表層土単体がトース土工法に不適合の場合、新たな砂質土等を混合して適合しないか検討する
- 既設設備を改修する場合で、既設表層を排土する場合(既設土がトース土工法に適合しない場合)には、排土に必要なコストを考慮し、基礎砕石による基層を省略し、板状排水材とアンダードレーンによる排水層を検討する