貝塩法面対策工事 進捗②

お久しぶりです。

現場がばたばたしており、更新が滞っておりましたが、久しぶりに現場の状況と施工におけるちょっとした工夫を報告したいと思います。

 

まず、前回の投稿で、立木ぼ伐採・集積を紹介したかと思いますが、その部分に仮設の坂路を設置し、コンクリートブロックを運び込みました。

                 仮設坂路全景(R2.12.10)

このブロックは、今後建設予定の砂防堰堤の施工をするための工事用道路に使用するためのもので、来年度以降に使用します。

先週末でブロックの運搬が完了したのですが、丁度運び終わったのを見計らったようなタイミングで現場が真っ白になりました。

                 仮設坂路全景(R2.12.14)

間一髪セーフでした!

 

先ほどの坂路とブロックヤードですが、ここで施工の一工夫があるので紹介します。

まず、安全対策として【LOADEX 100】という、測量機器メーカーのTOPCON社が出しているバケットスケールを使用して土砂の積込を行い、過積載防止に取り組みました。

【LOADEX 100】がどのようなものか簡単に説明します。

LOADEX 100とは、バックホウの操縦席内にあるモニターに、すくっている土砂の重量がリアルタイムで表示され、事前に登録した各トラックの積載可能重量から、残りどれだけ積載できるのかを表示してくれる製品です。

 

この製品を使用することで、過積載を完全に防止することが可能です。

特に、当現場は山間部のため、カーブの多い道路を走行するので過積載によってバランスを崩し、事故を起こす可能性もあるのでかなり有用であったと思います。

次に、施工管理として、【UAV測量】を実施しました。

これは、無人航空機による写真測量によって、現況地盤を計測し、出来映えや施工数量を確認することができる技術です。

従来のトータルステーションによる測量に比べ、精度・速度ともに各段に上がっており、生産性の向上に繫がる技術です。

当現場では、設計のないなかで、本格的な冬季を迎える前に施工を完了したいことから、この技術を採用しました。

いま紹介した二つの技術はどちらも【ICT技術】のひとつです。

「ICT活用工事成績優秀企業」として、これからも最新技術を積極的に取り入れながら、安全・正確な施工を目指します。

これからは、ブロック製作に入ります。

極寒の地奥飛騨での冬季の製作になるので、雪対策や寒さ対策など大変ですが、安全第一で頑張っていきます。

最後に、今日たまたま見つけたきれいな景色でも載せてお終いにします。

富山県 総合建設業 株式会社 岡部